執刀医のプロフィール

東京の三井記念病院の赤星隆幸(あかほしたかゆき)医師は、短時間で白内障の手術を施してくださる眼のお医者様として有名です。彼の考案した「フェイコ・プレチョップ法」では、わずか数分まで白内障手術時間を短くしたのです。
 白内障の手術は白く濁った水晶体を取り除き、代用として眼内レンズを入れます。ですが、白く濁った水晶体の破壊、そしてそれを吸引するという手術は簡単なものではありませんでした。このとき使われたのが、フェイコマシーンという装置です。これは、超音波の放出により水晶体を壊して乳化させ、真空吸引します。こうして「水晶体超音波吸引手術」 (Phacoemulsification) が行われ始めました。
1993年(平成5年)に日本の眼科医 永原國宏(ながはらくにひろ)医師によって、「フェイコチョップ法」と呼ばれる手法が発表されました。そして赤星医師は、1998年(平成10年)に「フェイコ・プレチョップ法」を発表しました。「フェイコチョップ法」と「フェイコ・プレチョップ法」の違いについて遠谷眼科の遠谷茂医師は、「進化し続ける白内障手術」2ページでこう言っている。


「先ほど私は、手術の方法は医師によって独自の方法があると述べましたが、赤星隆幸先生は、永原國宏先生のフェイコチョップ法とは異なるプレチョップ法という方法を開発されています。フェイコチョップ法とプレチョップ法との違いは、簡単にいうと手術の時の水晶体の分割のしかたの違いです。たとえば、丸い雪の玉を分割することを想像してください。永原先生のフェイコチョップ法は、左手のスコップで雪の玉を押え、右手で別のスコップを持って遠くから手前に中心めがけて引き寄せ分割する感じ、赤星先生のプレチョップ法は赤星先生のプレチョップ法は、大きなハサミを雪の玉の中心にいれて左右に押し分けながら分割する感じです。水晶体を分割するにはどちらの方が優れているか、というような話ではないのです。ですから、それぞれの方法をよく研究して、長所を活かすことが大切なのです。」

また、3ページには「赤星先生の手術をみて高速で走るレーシングカーを運転するF1レーサーのような手術をされています。」と言われています。すごく技術を要し、手術方法や手術器具はどんどん改良が重ねられて世界的に注目されています。1日40眼、年間約6000眼以上の手術をするためには1.8㎜極小角膜切開の可能なプレチョップ法は最も適切ということです。素晴らしいです。神のみ業ですね。

赤星隆幸
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