白内障の予兆と予防

 白内障には何か予兆のようなものはあるのでしょうか?

 白内障にかかると、まるで霧がかっているかのように視界がぼやけて霞んで見えたり、見ている対象物が2重、3重に見えたりすることがあります。白内障にかかりますと、水晶体が白く濁ってしまう症状が出ることになりますので、明るいところでは周りが眩しく見えることもあります。また、視力の低下や、せっかく調整したはずのメガネやコンタクトレンズなどがなかなか合わないといった症状がみられることもよくあります。
 なんだか最近、妙に目が霞むような気がするという方や、晴れている日に外出すると以前よりも眩しくてなかなか目が慣れないという方、メガネやコンタクトレンズを使ってもなかなかピントが合わず、目が疲れやすくなったという方は一度、眼科で検診を受けられることをおすすめ致します。白内障は発見が早ければ早いだけ、症状の進行を遅らせることができる可能性がでてきますので、眼に不調を感じられましたら、念のため、眼科に行かれることをおすすめ致します。

 では、白内障の予防をすることはできるのでしょうか?

 白内障の多くは、加齢による老人性白内障と呼ばれるものであると考えられます。この場合、皮膚にシワやシミが現れるのと同じように水晶体に濁りが生じているのではないかと考えられています。白内障の予防のためには、強い紫外線などを直接眼に受けることのないようにされることがとても大切です。また、赤外線や放射線を眼に受けることもよくないと考えられています。夏場に限らず、紫外線が強い時期はサングラスや保護眼鏡などをされて眼を保護してあげることが大切でしょう。
 また、糖尿病等やその他眼の病気との合併症として白内障の症状が出ることもありますので、そういった病気にかからないようにされることも効果的です。白内障はビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールといった成分を摂取することでも予防をすることができると言われていますので、こういった成分が含まれている食材やサプリメントなどを意識的に摂られるのも効果的でしょう。特に、紫外線の強い時期に外に出られることが多い方などは、紫外線を多く浴びてしまった分だけ、こうした成分を摂取されるように気を付けられることをおすすめ致します。